看護師3年目ともなれば、日常業務だけでも大変なのに、チームリーダーに
なったり、プリセプターとして後輩指導、学生への指導、さらに病棟、
病院内での係や委員活動なども任されるようになります。
しかし、3年目は、まだ自分の知識、技術に自信がなく自分の知識や技術を
じっくり磨いて行きたいと考えている方が多いのが現状です。
まだ自分自身にも余裕がないのに、後輩の指導などを任されると相当な
負担感を感じることになります。
その結果、否定的な気持ちになったり、意欲が低下して辞めたいと
思うようになります。
都内のＡ病院3年目の看護師の調査によると、約半数が次の年に退職を
考えているということです。
参照：［3年目の看護師の役割認知・人的支援・仕事意欲に関する調査］
file:///C:/Users/jan09/Downloads/kangoshuroku0280063.pdf
プリセプター経験が無い人より有る人の方が負担が大きくなって、仕事意欲を
失っている現状です。
日本看護協会の調査では、3年目の看護師の離職率が最も高くなっています。
実際、大学病院に就職した看護師は、予定勤続年数を3年と決めて働いている
方が多くいます。
別の調査によると看護師の平均経験年数は、17.5年という結果があります。
3年で辞めても転職をしながら看護師を続けている人が多いことがわかります。
目次
看護師3年目がしんどいのは、あなただけではない
3年目でしんどさを感じ、思い悩んでいる方は、あなただけではなく
多くの３年目の方が悩んでいます。
3年目で辞めたくなるパターン
・もともと、3年で辞めようと思っていた。
・3年で辞めようとは、思っていなかったが３年目になり、プリセプター
などの負担が増して辞めたくなった。
私も3年目で辞めました。
私は、3年は続けようと思いましたが、3年で辞めようとは思っていませんでした。
3年続けようと思った理由は、学生時代に借りていた奨学金の返済が終わるのと
退職金がもらえるという理由でした。
しかし、3年続けることは私にはとてもハードルが高くて、毎日、毎日辞めたいと
思ってしまいました。
何とかこらえて3年勤めて辞めましたが、3年が限界でした。
それを乗り越えて、長く勤めている人もいますが私には無理でした。
辛い勤務を我慢して、メンタルが病んでしまう人も多いです。
限界は人それぞれちがいます。
無理をしてはいけないと思います。
看護師の勤め先は、多種多様
３年間勤めて辞めましたけれど、看護師の勤め先は、多種多様
にあります。
辞めた後、まだ見たことのない職場へのあこがれや期待感が
高まりました。
私は、都立病院を辞めた後、美容外科に転職しました。
若いうちにしか経験できないと思ったので、ちょうどよかったです。
美容外科看護師の実際。美容外科に３年間働いたナースが解説します。
その後も中規模な総合病院や、企業、クリニック、療養型病棟、老人ホーム
など色々な職場で働きました。
その結果、自分に一番合っている職場は、療養型病院だということが
わかりました。
看護師、3年目で辞めた後は、まだ経験したことのない色々な分野の
職場へ就職できて可能性に満ち溢れています。
もともと、看護師は、ライフスタイルの変化にともなって、自分に合った
勤め先に変えていく傾向があります。
なので、きつい大学病院の病棟に高齢になっても夜勤をして、働いている
人を見たことがありません。
大学病院でも自分に合っていれば、年を取って夜勤がきつくなれば外来に
異動させてもらうことは出来ます。
また、結婚退職したらその後、近所のクリニックに転職したり、パート勤務
に変えたりする人も多いです。
夜勤をやる体力がなくなってきたら老人ホームや訪問看護師をやったりと
フレキシブルに職場を変えていっている方がほとんどです。
まとめ 看護師３年目で辞めてよかった
看護師３年目は、みんながきついと感じ、離職者が多くなる時期です。
私は、3年目で辞める時、総師長さんに「石の上にも三年だから乗り越えると
楽になる。」と言われました。
しかし、3年以上我慢しなくてよかったと思います。
なぜなら、若いうちにやりたいことができたからです。
留学することも婚活することも出来ました。
もし、師長さんの言った通り、我慢してずっと働いていたら、ただただ
仕事だけの毎日になっていて、若い時の時間を謳歌できないうちに
年を取って後悔したと思います。
なので、3年目でしんどいと感じたら、自分がどういう将来を思い描いて
生きていきたいか考えて決断してみてください。
まだ見たことのない、いろいろな分野の看護職を体験するのも楽しいですよ。
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